リンナイやノーリツの給湯器を選ぶ際に、大きなポイントとして、フルオート(全自動)とオート(自動)があります。ガス給湯器のフルオート、オートとは、自動お湯はりやおいだき、配管自動洗浄機能(セルフクリーン機能)などに関わるところで、ライフスタイルや家族構成も考慮して考える必要があります。リンナイやノーリツのガス給湯器はもちろんのこと、パロマやパーパス、東京ガスや大阪ガスの給湯器にも全自動と自動タイプがあります。
目次
フルオート(全自動)とオート(自動)の違い
- フルオート:かけ湯などで、お湯が減った場合に、自動で設定水位までたし湯してくれます。
- オート:お湯が減った場合は、たし湯スイッチを押すとお湯が増えます。
- フルオート:おいだき配管の自動洗浄機能が搭載されています。
- フルオート:浴槽に人が入る(入浴する)と、自動で設定温度まで沸かし上げてくれます。
便利機能でいえば、フルオートの方が高グレードな給湯器となります。
フルオート(全自動)の特徴
設定水位まで自動湯はり ⇒ 自動保温・自動おいだき + 水位が下がると自動たし湯 + 排水時に自動配管洗浄(セルフクリーン)
フルオート(全自動)のメリット・デメリット
メリット
- 家族が多い場合、浴槽の水位が下がっていても、次に入浴する人のために自動でたし湯をしてくれる。
- 配管洗浄(セルフクリーン)でおいだき配管内をきれいなお水に入れ替え、より衛生的。
- 入浴した際、冷めていても自動でおいだきしてくれる。
デメリット
- たし湯をしたくない状況でも、水位が下がると勝手にお湯をたしてしまう(ガス代・水道代がプラスされる)
オート(自動)の特徴
設定水量を自動湯はり ⇒ 自動保温・自動おいだき + 手動でたし湯(たし湯スイッチ)
オート(自動)のメリット・デメリット
メリット
- 手動のたし湯操作は必要であるが、スイッチ一つで好きなタイミングでお湯をたせる。
デメリット
- 入浴順が後ろになるほど、お湯が減っているので、いちいちたし湯をしなければならない。入浴時間が遅くなってくる。
- 配管内に垢や汚れが混じったお湯が残っている。
フルオート(全自動)・オート(自動)選びのポイント
- イニシャルコスト(給湯器購入費用)の予算と相談
- 家族構成・ライフスタイルで判断
- バスタイムの重要性
- 現状の給湯器がフルオートかオートかを確認
必ずしもフルオートがベストというわけではありませんが、各メーカーは利便性や衛生面も考慮し、フルオートをおすすめしているようです。(※各メーカーによって、フルオート、オートの制御方式が違うようですので、詳しくはメーカーカタログやホームページも参照してみてください。)